セブ・マクタンでジェットスキー(水上バイク)を一人で運転できないのはなぜ?

水上バイクの免許を持ってセブに到着し、マクタンの美しい青い海を思いきり走るのを楽しみにしていたとします。

ところが、ビーチで水上バイクを借りようとすると、「一人では運転できません」と言われてしまいます。

このような状況は、ときに旅行者と現地のマリンスポーツ業者との間でトラブルになることがあります。

写真のように、広い海を自由に走る自分の姿を想像していたかもしれません。免許も持っているし、運転の仕方も分かっているのですから。

しかし、マクタンでの実際の体験は、想像とは少し違うかもしれません。

セブ・マクタンでガイドと一緒にジェットスキーに乗る旅行者

一人で運転するのではなく、ガイドが同乗し、出発するときはたいていガイドの後ろに座ることになります。

比較的静かなエリアに着くと、ガイドが少しの間だけ運転を任せてくれることもあります。

ただ、自分で水上バイクを運転して海を駆け抜けるスリルを期待してセブに来た方にとっては、少し残念に感じるかもしれません。

では、なぜマクタンでは水上バイクを一人で運転するのが難しいのでしょうか。

1. 海上交通量が多い

最初に、そして最も重要なのは安全面です。

マクタン周辺の海は、観光客を乗せたボートや、さまざまなマリンスポーツを運営する船で賑わっています。

大型船がいつも近くに見えるわけではありませんが、多くの船がこの海域を絶えず行き来しています。近くの島へ観光客を運ぶフィリピンの伝統的なアウトリガー船「バンカボート」や、パラセーリングの参加者を引くスピードボートなどです。

こうした海域で水上バイクを自由に走らせると、衝突の危険が高まります。

水上バイクはスピードが出るうえ、急に方向を変えることができます。ほかの船の操縦者がその動きを予測したり、間に合うように対応したりできるとは限りません。

経験豊富なライダーであっても、ほかの船と衝突するリスクをなくすことはできません。

2. 浅瀬や沿岸の障害物も問題になる

マクタン周辺の水深は、潮の満ち引きによって変わります。

一部のダイブセンターやリゾートには海に出入りするための場所が整えられていますが、海岸のどこでも水上バイクに適しているわけではありません。

浅瀬で水上バイクを運転すると、船体や推進装置を傷めるおそれがあります。

また、海岸沿いには遊泳エリアを示したり、施設を守ったりするためのブイのラインも見られます。

こうしたブイやその他の障害物は、特に岸の近くを走るときに、さらなる危険につながります。

つまり、海が広く開けて見えても、どこでも安全に水上バイクを走らせられるわけではないのです。

3. 海の中にはダイバーもいる

こんなふうに考える方もいるかもしれません。

「ボートが行き交う時間帯を避けて、岸から離れた場所で走ればいいのでは?」

たしかに、ダイバーやアイランドホッピングの観光客を乗せたボートが朝に出発した後は、静かになるエリアもあります。

沖へ出れば、ほかのボートに出会わずに水上バイクを楽しめそうにも思えます。

しかし、もう一つ大切なことがあります。

マクタンの周りには、数多くのスキューバダイビングポイントがあります。

ダイビングを終えたダイバーは水面に浮上します。ポイントや状況によっては、ボートから離れた場所に浮上することもあります。

ダイバーは、水面での位置を知らせるためにSMB(シグナルフロート)をよく使います。

SMBは、ボートやほかの利用者からダイバーを見えやすくする大切な役割を果たします。ただし、すべての船がダイバーに気づくとは限りません。

波や視界、ボートの動きによって、水面にいる人を見分けにくいことがあります。

水上バイクが高速でダイバーに近づけば、非常に深刻な事態になりかねません。

また、ダイバーが思わぬ場所に浮上したり、シグナルフロートが近づいてくる船から見えなかったりすることもあります。

こうした理由から、ボートの往来が少ないからといって、そのエリアで自由に水上バイクを走らせても安全とは限らないのです。

4. 事故が起きると、機材の破損や責任問題につながる

もう一つ重要なのが、事故が起きたときの責任です。

水上バイクがほかのボートや海上施設に衝突すれば、機材が壊れることがあります。さらに深刻な場合は、人がけがをすることもあります。

こうした事故は、誰に責任があるのか、修理費を誰が払うのか、補償が必要なのかといったトラブルにつながります。

多くの旅行者は短い期間だけセブに滞在します。事故が起きた場合、旅行者にとっても現地の業者にとっても、解決は複雑になりがちです。

そのため、マリンスポーツ業者はこうしたリスクをできるだけ減らしたいと考えています。

ガイドが同乗すれば、業者はルートを管理し、決められたエリア内で走らせ、危険な場所に入らないようにすることができます。

もちろん、ガイドが同乗してもすべての事故を防げるわけではありません。それでも、アクティビティを管理し、リスクを減らすための方法の一つです。

免許だけでは足りない理由

ここまで見てきたように、マクタンで水上バイクを一人で運転するのが難しい理由はいくつかあります。多い海上交通、スキューバダイビングの活動、そして事故が起きたときの影響です。

母国で発行された有効な免許を持っていても、マクタンで一人での運転が自動的に認められるわけではありません。

自分で水上バイクを運転するつもりでセブに来た方には、残念に感じられるかもしれません。

しかし、マクタンの海は、水上バイクのライダー、アイランドホッピングの観光客、スキューバダイバー、そして海で生計を立てる地元の人々など、多くの人が共有している場所です。

現地の海の環境や安全面の事情を知れば、マリンスポーツ業者がなぜこのような形で水上バイクを運営しているのかが分かるはずです。

現地の安全ルールと、同じ海を利用するほかの人々への配慮を大切にしながら、セブでの時間を楽しんでいただければ幸いです。


それでもマクタンでジェットスキーを楽しみたい方には、ガイド付きのジェットスキー体験が含まれる「セブ島 マリンスポーツパッケージ」がおすすめです。経験豊富な現地ガイドと一緒に、安全に海を楽しめます。

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